by 田尻よしひろ
どうする大型ショッピングセンター
熊本市佐土原に計画している「イオンモール」が熊本県に出店計画を3月末に提出、九州最大級の
規模になるという。県のガイドライン(地域振興策を盛り込む事)をクリアした計画になるものと思われるが、実際に許可を出すのは熊本市だ。
現在熊本市はイオンからの正式な許可願いを受理していない。何故なら国で今国会で成立すると思われる「まちづくり3法」の動きを見極めているのと同時に、中心市街地活性化に力を入れている現在それと逆の動きに許可を出すのに慎重になっているのだ。まちづくり3法が成立すれば約1年半後には熊本市で大型SCの建設は無理になると思われる。
中心市街の商店街は数多くできた大型SCに危機感を持ち団結して市に対して許可しないよう訴えている。大型SCに土地を貸す地主は活性化のためにと許可するよう訴えている。
はっきり言うが、今の時点でイオンの許可をしないと理由無く決断すれば熊本市はイオンから訴えられ、そして裁判で負ける可能性が高い。合法だからだ。この事を理解していない人が多い。もう一つやっかいな問題がある。選挙だ。今年秋には市長選挙。来春には私たち市会議員の選挙がある。どちらかを選択すれば相手は選挙で敵になるだろう。これが市長選挙に立候補している人達が大型SCの事についてあまり触れていない理由だろう(ふれたとしても選挙目当てとしか受け取れない)。さらに大型SCはこれだけとは限らない。駆け込み的にまだ出てくる事になるだろう。(現在水面下での動きもある。)
大型SCは自治体によって取り扱いがまちまちだ。中には固定資産税を免除して誘致している所もある。熊本はどちらかというとこれ以上出来たら中心市街地が壊滅的打撃を受けるのではという危機感があるのだが、これも年代によって全然違う。私が聞いたところによると、若い世代は街(中心市街地)には行かないという人が多い。理由は駐車料金がかかる。目新しいショップがあるので別に街に行かなくても困らないとの事だった。私は街=中心市街地なのだが、この世代が親になった時、街はどうなっているのだろうか。
さて、地元企業で大型SCに出店して大成功を収めたところもある。また多くの雇用を生むことにもなる。近くにSCが出来てつぶれたところもある。市にとっては市税の増収も見込める。だが採算が合わないと撤退してしまうのもSCだ。大型SC問題、許可するのか、許可しないか。あなたが責任ある市長だったらどう判断するだろうか?
