by 田尻よしひろ
暴走を始めた建設業協会
「議員各位におかれましては、今回の第90号議案『熊本市PFI事業契約締結議案』は是非とも否決していただきますよう伏してお願い申し上げます。」
こんな公式文書が熊本市議会議員宛に郵送された。差出人は(社)熊本県建設業協会。同協会会長・熊本支部長・建築部会長名で議案を否決してくれとの内容である。
内容を読んでみると、入札に要した地元グループの経費は3600万かかったが、見返りは全くなかった。(これは他の落選した4つのグループ全部がこれ同等かこれ以上の経費を出している。PFIは落選しても見返りは全くないのが常識。)地元だけでグループをつくったのに落札できなかったので、今回の入札は無しにしてくれという内容だ。
「ジャンケン負けたから後出しさせてくれ」と私には聞こえる。
おまけに知り合いの議員に直接・間接に否決してくれと攻勢をかけている。落選した当事者の業者までが議会棟を否決のお願いに廻っている。面の皮は何センチあるのだろう。
今回のPFIは公共施設等の建設、維持管理、運営等を民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用して行う新しい手法で国が推進し、また熊本市議会でも了承して入札したもので、療育センターや保健所などが入る仮称総合保健福祉センターを建設し20年にわたって維持管理を民間が行い、市が借りるというものだ。
その節税効果は12億2千4百912000円にもなり、提案内容も利用者にとって素晴らしいものが出来上がった。値段が安く、利用者が喜び、地元の建設業者や地元の資材を使うよう配慮された、今までのやり方では出来なかった効果だ。
PFI事業は熊本市初の試みである。今回落選した地場グループは次回に向けて何故落選したのか研究し、精進してほしかった。期待していた。
それが今やっていることは、議員に頼んで「自分たちが取れなかったから否決してくれ」だ。
残念だ。今回の入札は公正公平になされている。
公式文書で、不透明だとか、ダンピングだとか一方的な事を書いているけど、その責任はどうするのだろうか?公正にやった入札で仮契約が終わっているものを理由無く否決したら、どうなるのだろうか考えてほしい。
市長選挙・来年の市議選挙の思惑もからみ業界が踊らされているようにもみえる。
業界も時代認識を持った世代に変わらなければならないのではないだろうか。
